第4次産業革命はドラえもん DXにより時間と場所・過去(データ)と未来(予測)を繋ぐ
今回は、第4次産業革命についてお話します。第4次産業革命は、多くの人がストーリー的な背景を語っていますが、今日は中小製造業のこれからの経営指針に役立つ方向を歴史的な背景を踏まえて説明していきます。
第一次産業革命
第一次産業革命は、200年以上前にイギリスで起こりました。イギリスで産業革命が起こり、紡績織物工場と力織機(織物を織る機械)が生まれました。この背景には、インドが関係しています。当時、インドでは優秀な平織りの綿布(キャラコ)を作っていました。インドで作る綿布(キャラコ)がイギリスで大流行し、綿布(キャラコ)を大量に輸入後、イギリスでは貿易赤字となったのです。この貿易赤字を立て直すために、自国で綿布を作ることにし、このことがきっかけで、紡績織物工場と力織機が生まれ、産業革命が起こったのです。
この時に機械や工場が誕生していなかったら、人類の機械化の歴史は大きく変わっていたでしょう。今の中小製造業に大きく影響している歴史のスタートと言えます。その後、イギリスから大西洋を渡り、第二次産業革命はアメリカへと移っていきました。
第二次産業革命
第二次産業革命では、電気が発明され、電気の力で第二次産業革命が起こります。第一次産業革命が起こったイギリスは、インドまで植民地にし、尚且つ七つの海を支配すると、たくさんの植民地を持って世界の覇権国となりました。しかし、電気の発明により世界の覇権もイギリスからアメリカへと移ったのです。その後、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て本格的なアメリカの時代が到来しました。
第三次産業革命
第三次産業革命は、アメリカから太平洋を渡り日本で起こります。アメリカで生まれたコンピューター技術を日本がいち早く取り入れ、工場の自動化を行いました。この工場自動化によって、日本は世界のモノ作り大国にのし上がったのです。中小製造業の工場を見てみると、今までの歴史を踏まえた集合体が今日の中小製造業の工場になっていると言えます。現在ではデジタル化も進んでいます。
その上で、これから日本が1番やるべきことは成長エンジンを成長させていくことです。中国では安く物が作れるという中国の生産性の高さは認めなくてはいけません。日本は従来のようにアナログでやっていくだけでは国際社会では勝つことはできません。アナログも大切にしながら、同時にデジタルのDXやIoTを大事にして、工場の合理化や生産性の向上をはかっていくことが、これから日本が世界で成長していくために重要だと考えています。
第四次産業革命
第四次産業革命は、DX と言われています。DX=デジタルトランスフォーメーションの事ですが、第三次産業革命までのデジタル化と第四次産業革命のDXでは、意味が異なります。第三次産業革命までのデジタル化は、自社工場の生産性向上の為のプロセス改善が目的であることに対し、第四次産業のDX化は、発注時から全ての工程をシームレスに繋ぎ、大きな生産性向上を狙うことを目的としています。
更に第四次産業革命は、インターネットの力を用いて時間と距離が全く無くなり、過去のデータと予測データを繋ぐことが出来ます。例えば、遠隔地の工場でも過去の図面データが簡単に呼び出せるのです。まさにドラえもんが持つ道具の“どこでもドア”ですね。
